宇宙ステーションは無重力ではない

サイト運営者の超個人的に推したい雑学

#宇宙 #国際宇宙ステーション #無重力


人間の宇宙への進出は改めて考えると結構すごいことが実現できています。
国際宇宙ステーション(以下ISS)が地球の周りを回っているのはご存知の方も多いでしょう。
日本人の宇宙飛行士がISSのキャプテンにも任命されるようになって誇らしい気持ちになります。
半年ごとにISSに宇宙飛行士が出発して入れ替わりで半年間の滞在をしているので、実は人類が宇宙空間にいない時間はもうなくなっていて
常に誰かが宇宙空間にいるという時代になっています。

ISSからの中継などをみたことがある人も多いと思います。
そうでなくても宇宙飛行士がISSの中で無重力で動き回る姿を何かでみたことがある人はほとんどでしょう。
あれだけ地球ではできない動きができているんだから当然ISSの中は無重力空間だと思いますよね。
ですが実はISSは無重力空間ではないんです。
重力は働いているんですが、他の力で相殺されていて見かけでは無重力に見えるという状態なんです。

子供の頃にこんなことをしたことはないですか?
バケツに水を入れて縦に振り回してもバケツから水がこぼれない、とか
重い荷物もブンブン回すとなんだか軽くなったように感じる、とかです。
あの時ブンブン回されてるのがISSなんです。
重力があるのにバケツから水がこぼれないのは、重力が振り回す遠心力で相殺されているということです。

地球からの重力は働いてるんですが、地球の周りを回る遠心力と重力がちょうど釣り合って相殺されて無重力状態が実現できているのがISSです。
宇宙ステーションは地上300キロから450キロあたりを回っているんですが、そこでは意外と地球の重力は90%も残っているんだそうです。

ISSと地球の距離をイメージしやすくしてみましょう。
バスケットボールを手で持っているのを想像してください。
地球がバスケットボールだとすると、ISSが飛んでいるのはどれぐらいの場所でしょうか。
実はバスケットボールを持っている手の、爪ぐらいの距離を飛んでいるのがISSなんです。
すごく遠い宇宙空間にいるように感じる宇宙ステーションですが、実はまだまだ地球のすぐ近くにいるんですね。

そう考えると地球を離れて月まで人類を送るのがISSに送るのと比べてとんでもない規模のプロジェクトだと想像できます。
月に人を送るという壮大な計画は考えれば考えるほどロマンを感じます。

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